ごあいさつ

暑い毎日です。暑さ、寒さも彼岸までと言いますので残暑はもう少し続くと思われます。冷房や冷たい飲み物でお腹を冷やし壊さないようにしましょう。

お腹といえば、徳島新聞のコラム記事「べんの博士のうんちく講座」を楽しく読ませてもらっています。筆者は、理化学研究所の辨野義己(べんのよしみ)先生で、長年に渡って腸内細菌の研究をされておられます。「日本で一番ヒトのウンチを見てきた」と豪語するほどの方です。その先生がびっくり仰天するウンチがクール宅配便で送られて来たことがあったようです。容器を開けた途端、形容できないほど強烈な臭いを放ち、石ころのようにコロコロで数層に重なっており、先生がこれまでに見たことがないウンチだったとのことです。この驚愕のウンチの主は、一人暮らしで、飲み食いするのはお菓子とペットボトルのジュースのみの20代の女性。このウンチは水分60%(健康な便は80%前後で、70%だとかなりの便秘とのことです)で、善玉菌がほとんどなく悪玉菌が圧倒的に多かったとのことです。若い女性のウンチには「臭くて硬い」のが多いことにびっくりし、腸内環境を改善する重要性を述べています。

コアラは、タンニンが多く含まれているユーカリの葉を食用としています。タンニンは動物にとって有害なのですが、彼らはタンニンを分解する腸内細菌を持っているためユーカリを食べても大丈夫なのです。しかし、赤ちゃんはこの腸内細菌を持っていません。そのため離乳期になると、母親は自分のウンチを離乳食として与え、タンニンを分解する腸内細菌を移植するとのことです。

大昔には人間も糞食を行っていたようで、中国や朝鮮で記録が残っているそうです。そして現在、糞食に似た方法が病気の治療法として注目されています。偽膜性大腸炎(クロスリディウム・ディフィシル菌という悪玉菌によっておこる腸の病気)患者に、健常人の腸内容物から作った「大便カクテル」を、チューブを使って鼻から十二指腸に注入すると効果があるという報告が2013年に有名な医学雑誌に掲載されました。驚きました。

また、プロバイオティクスやプレバオイティクスという言葉を、テレビ、新聞、ネット上などで見聞きすることがあります。前者は、整腸作用や免疫調節作用などを有する微生物やこれを含む乳製品などを食べることによって病気の予防に役立てるようにするものです。後者は、腸内でこれら善玉菌の増殖を促すオリゴ糖などを摂取することで腸内環境を改善しようとするものです。

徳島県では平成28年度28,044人(男性21,996人、女性6,047人)の方に献血していただき、おかげをもちまして輸血を必要とする患者さんのもとに善意の血液を滞りなくお届けすることができました。ありがとうございました。一方、受付をしていただいたのに、献血をしていただけなかった方が4,992人(男性1,801人、女性3,191人)おられました。理由は様々ですが、女性では、2,309人(受付者の25%)が血色素不足でした。プロバイオティクスやプレバオイティクスを取り入れた、バランスのとれた食事、規則正しい生活、適度な運動等で腸内環境の改善に努めていただき再度、献血にチャレンジしていただければありがたいです。

若い女性に限らず、「臭くて硬い」ウンチは腸内環境の異常を表しています。皆さん、自分のウンチを観察しましょう。

平成29年9月
徳島県赤十字血液センター 所長 浦野 芳夫

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